
今朝もすっきりと気持ちよく目覚め、窓の外に目をやると空がほんのり赤く染まる美しい朝焼け。誘われるように、また朝の散歩に出かけました。小さなホテルの玄関にはまだ明かりが灯っています。

湖岸沿いを歩きながら、移りゆく朝焼けの色合いを眺める時間は私だけのもの。どこを切り取っても美しい風景に、心が透き通っていくようです。




朝食までにはまだたっぷり時間があるので、昨日に続いて森の散策へ。今日は少し違う道を選んで歩いてみることにしました。のんびり進むうちに、小さな分かれ道を発見。冒険心と好奇心に駆られてその道を奥へと進むと、やがて森の中に焚き火小屋が現れました。



さらに小道を進むと、道は次第に狭くなり、ついには途切れてしまいます。Googleマップも機能せず、一瞬「これは遭難かも?こんなところで迷子になったら見つけてもらえない💦」と冷や汗。潔く引き返すことにしました。何とか元の道に戻りたい。ドキドキしながら進むと、見覚えのある焚き火小屋が目に入り、ほっと胸をなで下ろしました。

ホテルへ戻る道すがら、村をゆっくり散策。青空に映える小さな白い教会がとても印象的でした。扉を開けると中に入ることができ、誰一人いない空間がひっそりと静かに広がっていました。静寂に包まれた白い教会でのひと時は、まるで時間が止まったかのよう。心静かな時の流れがそこにありました。

フローダ・キルカ(Floda kyrka) Dala-Flodの村にあるSvenska kyrkan(スウェーデン国教会)所属の白い教会で、地元住民の信仰とコミュニティ活動の中心です。




村にはもうひとつ、象徴的なポイントがあります。木製の橋で、この地方唯一、車が通れる橋として知られているのだそうです。残念ながら今回は工事中で車は通行止めでしたが、歩行者は渡ることができました。橋の下を流れる川は透き通るように美しく、橋の途中ではダーラナ地方の民族衣装をまとった女性とすれ違うという嬉しいサプライズも。

フローダ・キュルクブロン(Floda Kyrkbron)
Dala-Floda を横切る木製の吊り橋(Kyrkbron)で全長約158 メートル。スウェーデンで最長級の車両が通ることができる木製吊り橋として知られています。

ダーラナ地方を南東へ流れる大きな川ヴェステルダーラエルヴェン(西ダーラ川Västerdalälven)にかかっています。

さらに心に残ったのは、村の人たちとのふれあい。すれ違う時に目が合うとにっこり微笑み、“Hey Hey”と声をかけてくれます。ストックホルムの都会では感じられなかった、田舎の村ならではの、とても心温まる瞬間でした。

この日の午後は、バス停前のスーパーでちょっとしたお土産探し。ホテルに戻ってからは、マッサージ体験(☜えっ?マジで?のマッサージ体験談はまた後日)と美しい庭でのんびり過ごす、そんなゆったりとした一日に。
Have a nice trip ❢