
あるブログで見てからというもの、「泊まってみたい!」と思っていたスウェーデンの田舎村にあるプチホテルダーラ・フローダ・ヴェルドス(Dala-Floda Värdshus)。今回の旅での大きな楽しみのひとつでした。オーナーご夫妻が大切に手入れをされている100年の歴史を持つプチホテル。湖畔に佇むこのホテルで過ごす3泊は、心温まる旅のハイライトになりました。ホテルの詳細と宿泊費も公開します。

ダーラ・フローダ・ヴェルドス(Dala-Floda Värdshus)
ダーラ・フローダ・ヴェルドスは、スウェーデンの湖フロシェン(Flosjön) に沿う昔ながらの村スィールホルン(Syrholn)にある全14室ほどの小さなホテル。もともとはヨーナセス・ヴェルドス(Jonases Värdshus)として知られ、100年以上の歴史があります。

現在は北欧の公式なエコマーク Nordic Swan(北欧政府が支援する信頼性が高い白鳥のマーク)にも取り組み、地元食材を使用した100%オーガニックの朝食も人気。宿泊以外にも、季節ごとに湖畔アクティビティやサウナ体験が楽しめます。





予約について
Booking.com などの予約サイトからも予約可能ですが、私はホテルに直接連絡をして予約。英語でのやり取りですが、chat GPTや翻訳サイトを利用するといいですね。
👉 https://dalafloda-vardshus.se/indexEn.htm
直接予約だと割引が少し適用されたようでした。宿泊費は以下の通り。
1泊朝食付きで約16,000円 × 3泊 = 48,000円(2025年7月末頃 1 SEK(スウェーデンクローナ) は約 16円
ホテル構内にあるレストラン、ビンス・スカッフェリ(bynsskafferi)を夕食に利用する際は別予約が必要です。 👉https://bynsskafferi.se/kontakt/


個性と魅力あふれるテーマ別の部屋
このホテルの客室はそれぞれ異なるテーマがあり、名前もユニーク。例えば「王子の部屋」「詩人の部屋」「外交官の部屋」「スウェーデンルーム」「アフリカルーム」「イタリアルーム」など、テーマに合わせてインテリアも雰囲気も違います。湖側や庭に面した部屋、ベランダ付きの部屋もあり、選ぶ楽しみがあります。


私が泊まったのは「グリーンルーム」。落ち着いたグリーンを基調にしたインテリアで、窓の外には湖と緑が広がり、風が気持ちよく入ってきます。アンティークの椅子や机など、ひとつひとつの調度品にセンスを感じます。ベッドやタオルは真っ白で清潔感たっぷり。バスルームはコンパクトながら、シャワーの水圧・お湯の温度も快適。ガラスの引き戸があって、トイレスペースが水浸しになりません。


クローゼットには、ハンガーが5本、予備の枕、ドライヤー、ランドリーバッグが。長期滞在の時はランドリーサービスもあります。ベッド脇の読書灯、坐り心地の良い淡いグリーンのラタンの椅子、窓辺にはアンティークの小さな机と椅子が。この窓辺に座って、湖畔の景色を見るのも癒しでした。


アンティーク&アートギャラリーのような館内






共有スペースもとても魅力的。2階にある共用のキッチンダイニングには、冷蔵庫や電子レンジ、食器類があり、ダイニングスペースでちょっとした軽食も取れるようになっていました。同じく2階の共有リビングには、座り心地の良さそうなソファやテレビが。ベランダへ出ると、チェアに座って緑と花のあふれる庭を眺めることができます。館内にも花や緑がいっぱい。



1階には大きなリビングルームがあり、ピアノや絵画、調度品が飾られていて、まるで小さなアートホールのよう。明るい日差しが入るサンルーム風のガラス張り廊下には植物が並び、その先の広いホールでは村の集まりも開かれるそうです。

こじんまりとしたレセプションは、知り合いの家を訪れたようなアットホームな雰囲気いっぱい。

滞在して


100年以上の歴史ある建物は、ちょっとした古さ(ドアや窓の建て付けなど)も感じますが、それがまたこの宿の魅力。木の床の温もり、アンティーク家具、緑と花いっぱいの庭、湖畔の景色…そのすべてが心地良い。オーナーご夫妻の温かいおもてなしと、村全体が持つ穏やかな空気感。このホテルに泊まるためにダーラ・フローダを訪れる価値は十分あると思います。旅の途中で立ち寄る宿というよりも、「ここに滞在すること」自体が旅の目的になるような素敵なプチホテルでした。
Have a cozy and relaxing stay ❢