ストックホルムからの船旅を経て、ヘルシンキに到着した朝。
ここは、昨年9泊したことのある懐かしいエリアです。勝手知ったる道を、そのまま歩いてホテルへ向かうことにしました。今回の宿は、昨年のホテルのすぐ近くにあるアパートメントタイプのホテル。チェックイン前に荷物だけ預けて、早速1日をスタートする予定でした。
ところが、その荷物預けの際にちょっとしたハプニングが…。それでも何とか無事に大きなスーツケースを預けることができ、気を取り直してトラムに乗車。昨年行くことが叶わなかった公園、カフェ、そして海辺のサウナ「ロウリュ」を目指します。
まずは、海辺の緑豊かなカイヴォプイストパーク(Kaivopuisto Park)をゆっくり散策したあと、次は海に面した人気カフェ「カフェ・ウルスラ(Café Ursula)」へ。海を眺めながら軽いランチをいただきました。

その後は公園沿いをゆっくり歩いて、海辺の空気を楽しみながらこの日のハイライト「ロウリュ・サウナ(Löyly Sauna)」へ向かいます。途中、チェックしていたアイスクリーム屋さんに立ち寄り、冷たいアイスを味わいながらのんびりと散歩。この日も快晴!





ロウリュ(Löyly)は、今フィンランドで最も人気のあるサウナのひとつ。
昨年は予約をしていなかったため体験できず、今回は日本から事前予約をして念願のチャレンジです。こちらで事前予約をおすすめします。👉 https://varaus.asio.fi/onlinekalenteri/loyly/guest.php?ss_lang=eng&page=

海辺に現れた木造のモダンな建物がロウリュ。受付を済ませてロッカーで水着に着替え、受付で受け取ったタオルを手にサウナコーナーへ。シャワースペースもゆったりしていて、タオルや荷物を掛けられるスペースも充実。自由に水を飲めるコーナーもありました。さすが人気サウナで予約はこの日もいっぱいだった様子。
海に面したデッキには、ドリンク片手にくつろぐ人たちがいっぱい。
サウナはいくつかあり、まずは目についたサウナへ入ってみると……とにかく熱い!すぐにギブアップして外に出てしまいました。後で聞いたところ、そこは電気サウナで地元の人でも「かなり熱い」と感じるタイプだったようです。他にも、小さめで居心地の良いプライベートサウナや、海を眺めることができるパノラマサウナ、キャンドルの明かりで楽しむサウナなどもあり、どれも個性豊か。せっかくなので、いろいろ試したくて、全4種類のサウナを楽しみました。
サウナに入ってはデッキで休み、また入り、時には梯子を降りて海に足をつけてクールダウン。そして木製のベンチで横になってウトウト…。まさに至福の時。
驚いたのは、日本人観光客の多さ。現地の方に「どうしてこんなに日本人が多いの?」と聞かれるほど。夏休みシーズンということもありますが、最近の「北欧ブーム」の影響も大きいのかも。
サウナの中で出会った地元の人たちとのおしゃべりも楽しいひととき。
「フィンランドのおうちには、ほんとにみんなサウナがあるの?」と聞いてみると、全員が「もちろん」と頷いていました。やっぱりサウナはフィンランドの人にとって生活の一部なんですね。
印象的だったのは、ご高齢のおじいちゃまが息子さんに付き添われながらサウナを楽しんでいたこと。足取りはおぼつかないものの、表情はとても幸せそうで、お話によるとどうやら地元の常連さんのようでした。おうちサウナだけでなく、時には外のサウナへも通う日常、サウナがどれだけフィンランドの人々にとって大切な文化なのかを実感しました。
3時間たっぷりとサウナを満喫したあとはホテルに戻ってチェックイン。このホテルがなかなかにモダンできれいで広くて想像以上でした。部屋でゆっくりした後は早めの夕食へ。ヘルシンキでのホテルの詳細と食事については、またゆっくりとレポートする予定です。

こうして、2度目のヘルシンキ初日は、ちょっとハラハラドキドキしたものの、「終わりよければすべてよし」。後は、楽しむしかない!
Have a nice trip ❢
