
ヘルシンキ滞在4日目。市内からバスで約30分、少し郊外にある自然保護区ラマサーリ(Lammassaari)へ出かけてきました。以前、どなたかのブログで 「ヒツジの島」 と紹介されていて、ずっと気になっていた場所です。
この日は曇り空で、今にも雨が降りそうなお天気。どうしようかなと迷いつつも、「せっかくなら行ってみよう」と思い切って向かいました。
ラマサーリ(Lammassaari)って?
ラマサーリは、ヘルシンキ東部に広がる ヴィッキ自然保護区の中にある小島で、湿地帯の中に延びるボードウォークを歩きながら、湖や野鳥、草原の景観を楽しめるスポットです。野生動物の保護区域でもあり、夏には放牧された羊たちが湿原の草を食べて環境を守っています。地元の人にも人気の静かなネイチャー・トレイルです。



バスを降りて橋を渡ると、木製のボードウォークがまっすぐに続いています。森の中を抜けると、いきなり視界が開け、広大な湿原へ。以前訪れた北海道の釧路湿原を思わせる景観が遠くまで広がり、歩くたびに木道がほんのりと揺れます。
周囲に聞こえるのは、さらさらと通り抜ける風の音と、ときどき聞こえてくる小鳥の声だけ。人影もまばらで、とても静かな時間が流れていました。



途中、少し雨が降ってきましたが、気にならないほど。湿原は高木が少ないため日陰がなく、もし快晴だったらきっと暑くて歩けなかったかもしれません。結果的に、今日の曇り空は散策にちょうど良いお天気でした。



三叉路に出たので、まずは片方の道を進むと湖畔へ到着。いったん引き返し、さらにボードウォークを歩いていくと展望台が現れます。
その先には、なんと 3階建ての木製展望台 が。上まで登って湖を見渡してみると、遠くの草原に黒い動きが。羊……? その横にいる白っぽい影は岩かと思いましたが、よくよく見るとゆっくり動いている…。どうやら羊たちの群れのようです。



さらに歩くと、湖の上に浮かぶ観察デッキに到着。ここからは先ほどより近く、湖畔で草をのんびり食べたり、水辺に佇んだりする羊の姿が見えました。これが噂の 「羊の島」。本当にのどかで平和な景色です。


ラマサーリはヘルシンキの貴重な自然保護地帯のひとつ。少し雨に降られたものの、訪れて大正解の場所でした。
森と湖の景色が大好きな私にとって、ここはまさに理想の散策スポット。都会のヘルシンキからわずか30分で、こんな広大で豊かな自然の中に身を置けるなんて——やっぱり、ここは 「森と湖の国フィンランド」 だと実感しました。

旅行ガイドにはあまり載っていない穴場スポットです。自然散策が好きな方には特に訪れる価値あり。おすすめです!
Have a nice trip❢
