ストックホルムと言えばアーキペラゴ(群島)。スウェーデン観光の大きな魅力のひとつです。今回私もどこかひとつにでも行ってみたいと思いました。けれども、たくさんあるアーキペラゴの中でどこに行こう?迷って結局選んだのは、ストックホルムから一番近い島、Fjäderholmarna(フェーデルホルマルナ)。
ストックホルムのアーキペラゴ
ストックホルムの東、バルト海に広がる一帯でおよそ 3万の島々・小島・岩礁は、世界最大級の群島のひとつです。この群島を巡る観光クルーズは、ストックホルム観光の大きな目玉といわれて大人気です。特に夏の観光シーズンには予約が取れないこともあるそうな。
スウェーデンの人々にとって 夏の別荘(sommarstuga) を持つ憧れの地でもあります。バルト海をクルーズしているとあちこちの島に、サマーハウスと思われる赤い家がちらほら見えます。小さな島にちょこんとひとつだけある家も。

<アーキペラゴの季節ごとの楽しみ方>
- 夏:ヨット・カヤック・サイクリング・海水浴。フェリー観光が最も人気。
- 秋:キノコ狩りやハイキングに。観光客が少なく静か。
- 冬:一部の島は氷に覆われ、スケートやスキー体験も可能。
- 春:野花が咲き、爽やかな船旅シーズンの始まり。

Fjäderholmarna(フェーデルホルマルナ)島へ
ストックホルムの群島の入り口ともいえる Fjäderholmarna(フェーデルホルマルナ)は、ストックホルム中心部から東へ約4km、ボートで約20分。ストックホルムから一番近い島です。名前は、「小さな羽の島々」という意味(Fjäder=羽、holmarna=小さな島々)で、ストックホルム群島の「最初の島」と呼ばれています。観光客が短時間で気軽に群島の雰囲気を楽しめるスポットとして人気です。

見どころ・楽しみ方
半日あれば十分楽しめる小さな島なので、「ストックホルム市内観光+ちょっと群島体験」を組み合わせたい人にぴったり。私もまさにそのパターンでした。
- 群島気分を味わえる散策 ー 島自体は小さく、1時間ほどで歩いて一周できます。海岸沿いや森の道を歩くだけで、群島らしい景色が広がります。
- 工房 & ギャラリー ー 陶芸や手工芸のアトリエが並んでいるエリアがあり、スウェーデンらし いクラフト体験ができます。オリジナルの雑貨屋さんを覗いて回るのも楽しい。アートの島と呼ばれることも。

- カフェ ー 数は少ないですが、いくつかあるカフェ、レストランは、海を臨む景色の良い所にあり、海を眺めながらゆっくり過ごしつつ、新鮮な魚介類やスウェーデン料理が楽しむことができます。

- ピクニック & 海水浴
岩場や小さなビーチでのんびりピクニックや日光浴ができます。特にストックホルムの人は短い夏をビーチで過ごすことが多いようです。
アクセス
ストックホルム市内(Nybrokajenなど)からフェリーの定期船が運行。所要約20分。5~9月の夏季シーズンのみ。私は今回Strömma Kanalbolaget(ストレムマ・カナルボラゲット)という運行会社で前日にネット予約を入れました。港にもチケット売り場がありましたが、当日行ってみると満席だったので、事前予約した方がよさそうです。運行時間はいくつかあって空いていれば希望の時間に予約します。往復で予約しますが、帰りの便は、時間予約はできません。島には、宿泊施設がないので、帰りのフェリーは時間を調べておいて遅れないように!

私の過ごし方
当日はフェリーの時間より早めにホテルを出てフェリー乗り場Nybrokajen(ニューブロカイエン)の辺りを散策しました。見どころがたくさん。どこを切り取っても絵になるストックホルムの町並みです。


たっぷり時間があったのでフェリー乗り場最寄りの人気ベーカリー Stora Bageriet(ストーラ バーゲリエット、大きなパン屋という意味)でスウェーデンならではのカルダモンパンをテイクアウトして近くの公園でいただきました。海辺の近くでカモメがたくさん、花いっぱいの公園のベンチにて。クルーズ前ののんびりしたひとときでした。

Berzelii Park(ベルセーリ公園)
Nybrokajen のすぐ横にある緑豊かな公園。フェリーの待ち時間を過ごすのに良い場所。化学者ベツェリウス(Jöns Jacob Berzelius)の像が中央に立っています。オペラハウスや劇場、レストランに囲まれた小さな都会のオアシス。

さて、クルーズの時間が近づいて、早めに並びに行ったところ、すごい人。観光シーズン真っただ中、観光客でいっぱいのストックホルムですが、島に行くと人が少なくて、少しゆったりのんびりできるかなと思っていたのですが、かなりの人が同じ島に向かうようでした。フェリーは満席、運行時間より遅れて出発しました。約20分後到着。
私の目的のひとつは、ブログで紹介されていた島にあるカフェ。この人数の人が押し掛けるとランチタイムにはいっぱいになってしまうのではと思い、ランチには早い時間にカフェに向かいました。思い通りの素敵なカフェ。アウトドアスペースにもいろんなスタイルのソファ席や、テーブル席が海を臨む位置にたくさん散りばめられていました。どこにすわろうかな。外も素敵なのですが、とにかく日差しが強く暑くって💦海が見える窓辺の屋内席につきました。ほとんどの人が外なので静かにゆっくりのんびりランチ。

カウンターで注文して、用意ができたら渡されていたブザーが鳴ったら取りに行き、食後もセルフで分別して食器を片付けるスタイルでした。
のんびりランチのあとは、島内を散策。工房やギャラリーを覗いたり、海辺のベンチで海を眺めたり、アイスクリームを食べたり。
夕方になるとフェリーが混み合いそうなので、早めに帰りのフェリーに乗り込みました。帰りは空いていたのでゆっくりのんびりクルーズを楽しみながら街中に帰ってくることができました。
その後は、ナショナルミュージアムと滞在ホテルの近くの散策を。次回にご紹介しますね。
Have a nice trip ❢