あらかん女子ひとり旅 海外

秘密の花園に出会える島 ロングホルメン島へ スウェーデン・ストックホルム 北欧2週間旅5日目後編

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ストックホルムで過ごす5日目、ロングホルメン島(Långholmen)で3つの素敵なガーデンに出会いました。ストックホルムの中心地から歩いて渡れるロングホルメン島は、緑豊かな癒しの島。のんびりとした散歩道を歩くと、歴史を感じる建物や静かな湖畔の風景とともに、「秘密の花園」のような庭園に思いがけず出会えることが。島内で出会った3つの庭園をご紹介します。

Valkomna till Kerstins Rosenäng ― バラに包まれる小さな庭

島を散策している途中の森で、偶然「Valkomna till Kerstins Rosenäng(ケルスティンのローズメドウへようこそ)」という小さなアーチゲートを発見。小径の途中に広がる小さなバラ園でした。

「秘密の花園」のような、内緒にしておきたいような、素朴な趣のあるかわいい場所です。アーチゲートをくぐって小道を散策します。バラの真っ盛りの時期は過ぎているようでしたが、あちこちでかわいい花が咲き、柔らかな香りが風に漂います。

手作り感のあるアーチやベンチもあり、庭が持ち主の愛情で育まれているのが伝わってきます。大学生ぐらいの女性が花の手入れをしていました。「いつもここの手入れをしているの?」と尋ねると「時々」とのこと。夏の間のアルバイトかな。

Stora Henriksvikの庭 ― 歴史ある邸宅と湖畔の緑あふれるガーデン

この日の目的地である「Stora Henriksvik(ストーラ・ヘンリクスヴィーク)」は、18世紀に建てられた由緒ある木造邸宅とその周りに広がる庭園です。湖に面したテラスや芝生が開放的です。

カフェでは、庭の花や木々を眺めながらコーヒーやシナモンロールを味わえるのが魅力。カフェの開店時間より早めに到着してみると、ガーデンの手入れをしている女性が。話しかけてみると、ここのオーナーのお孫さんでカフェとガーデンは、ファミリーで経営している場所とのことでした。「庭の手入れが大変で」と言いながらも楽しそうな様子が印象的でした。

カフェのオープンと同時に入ったのですが、建物内はストックホルムの歴史と文化を感じさせるアンティークなインテリアで、とても素敵でした。邸宅自体も歴史的建造物として保存され、文化イベントや展示も行われることがあるそうです。

湖岸を渡る風を感じながら庭のテラス席に腰を下ろすと、まるで別荘地を訪れたかのような贅沢な時間が流れます。ここで地元の方との交流もあり、ここでの時間がとても豊かで心に温かく残る、満たされた時間となりました。

Allotment garden ― 地元住民の小さな楽園

さらに散歩道を歩くと、色とりどりの花や野菜で彩られた「Allotment garden(市民農園)」に出会いました。小さな区画に分かれた庭には、色とりどりの花や野菜が植えられ、それぞれの家庭の個性が表れています。小屋にツル植物を絡ませたり、ハーブや苺を育てたりと、生活に根ざした温かな空気が漂う場所。観光地化された庭園とは違い、住民の暮らしの一部として大切にされている庭でした。ストックホルムの日常を垣間見られる場所でもあります。

湖岸を歩きながら島へ渡り、バラ園や歴史邸宅の庭、住民たちの農園を巡る――。ロングホルメン島には、中心地からすぐとは思えないほどの自然と穏やかでゆっくりとした時間がありました。素朴で温かい日常に触れられるのがこの島の魅力。ストックホルムでの最終日、思い出すだけで心が温かくなるような、そんな一日を過ごすことができました。

Have a nice trip

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