旅先の交通事情は、当然ながら国ごとに異なります。あらかじめ調べてから訪れても、実際に行ってみると「えっ!?」ということも。方向音痴の私の体験と注意事項を交えながら、2024年4月と2025年7月の2回、ヘルシンキに合計約2週間滞在した私のリアルな公共交通事情をお話しします。
ヘルシンキ(フィンランド)の公共交通機関ってどんな感じ?

非常によく整備されており、便利で使いやすいです。トラム、バス、地下鉄、通勤電車、フェリーなどを、ほとんどの場合同じ切符で利用できます。
どの乗り物も明るく清潔で、安全性も高く、治安も良好。事前に情報収集をしたうえで、ちょっとした注意点さえ頭に入れておけば、便利で快適な旅になりますよ。
ヘルシンキ市内交通(HSL)
ヘルシンキの公共交通は、HSL(Helsinki Regional Transport Authority/ヘルシンキ地域交通局)が管轄しています。HSLの交通機関であるトラム・バス・地下鉄・通勤電車・フェリーは、ひとつの切符で乗り換え自由です。
HSLって何の略? 👉 HSL=Helsingin seudun liikenne (フィンランド語)
- Helsingin = ヘルシンキの
- seudun = 地域の
- liikenne = 交通
英語では、Helsinki Regional Transport Authority です。
☆彡 事前にHSLのアプリを取得しておくことをおすすめします。
・各種チケットをスマホアプリで購入できる
・アプリ画面の提示だけで乗車できる
・運行状況やアクセスをリアルタイムで検索できる
ヘルシンキの5つの公共交通機関
🚋トラム(路面電車)


ヘルシンキ滞在中、2回ともホテルのすぐ前がトラムの停留所という好立地だったこともあり、一番お世話になりました。とても便利です。
- 市内中心部を網羅しており、景色を楽しみながら移動できる
- 観光スポットを通る路線が多数
- 本数が多い
- 主な停留所では電光掲示板に「あと何分で到着」が表示される
- 車内でも電光掲示板と放送で次の停車駅案内あり
- 降車ボタンも車内に多数
<注意点>
人の少ない停留所では、手を道路側に出して乗車の意思を示すこと。
🚌バス


トラムがカバーしていない場所へ行く際に利用しました。
- 市内から郊外まで広い路線網をカバー
- 日中は頻繁に運行、夜間は「ナイトバス」あり
- 主要停留所ではリアルタイム情報が表示
<注意点>
- バスによっては、乗車時にチケット(アプリ)を運転手に見せる場合と、提示不要の場合があります。
- トラムと同様、手を道路側に出して乗車の意思を示します。
🚇地下鉄(Metro)
一度だけ利用しました。
- ヘルシンキ唯一の地下鉄で、東西方向に延びる1路線
- 日中から夜遅くまで運行し、郊外やショッピングエリアへのアクセスも良好
🚢フェリー(Suomenlinna ferry)
スオメンリンナ島へ行く際に利用しました。市中心部のマーケット広場からスオメンリンナ海洋要塞へのフェリーも、公共交通体系に含まれています。
🚆通勤電車(Commuter trains)

Helsinki Central Railway Station(ヘルシンキ中央駅)から郊外方面へのアクセスが良く、空港方面や郊外都市との移動に利用します。地下鉄やバスとも接続しており、同じ切符で乗り換え可能です。但し……実は私は、ヘルシンキの駅が少し苦手💦いつも迷っては何本も列車を見送っているのは、私だけ……? 理由は——
- 電光掲示板がわかりにくい(フィンランド語・スウェーデン語・英語が順番表示され、表記も発音も異なる)
- 番線と列車番号(P、Iなど)に混乱
- Google Mapの表示と異なる場合がある
- 気軽に尋ねられる駅員さんが近くにいない
☆彡 空港行きはわかりやすいのでご安心を。
<注意点>
- 改札はありません。
- プラットフォームが見えている以上に奥の方へと広がってたくさんあります。奥のプラットフォームまで、けっこう歩きます。
- 駅の券売機がなくなっていました(2024年にはあったのに……)。そのため、HSLアプリで購入するか、駅にあるR-kioski(コンビニ)で購入します。私は空港行きのチケットはコンビニで購入しました。
おまけ・レンタル電動スクーター&自転車
町中に公共のレンタルスクーター&バイクを見かけます。手軽に借りられるようですが、別にアプリが必要です。試しに乗ってみようと思ったのですが、現地で使うことができる電話番号が必要で断念。


ワンデイツアーのガイドさんによると、このスクーター事故が最近多くなっていて問題になっているようです。特に若者が夜中に酔っ払って乗ったり、スピードを出しすぎたりが原因のようです。観光で乗っている方も多く見かけましたが、車道を走ることがほとんどなので、乗車時には十分な注意が必要です。
🎫HSLチケットについて
基本は「ゾーン制」
ヘルシンキ地域はA/B/C/Dというゾーン制になっており、乗車距離(ゾーン数)によって料金が変わります。市内観光であれば、ほとんどABゾーンで足ります。
但し、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港(Helsinki-Vantaa Airport)は、Cゾーンにあります。
購入方法
- HSLアプリ(スマホ):最も便利で、最新ルート検索やチケット購入が可能
- 券売機/販売所/R-kioski(コンビニ)
<注意点> 駅に券売機がないってどういうこと?!
- 券売機は年々減少傾向にあります。やはりHSLアプリが最も便利。
- チケットの種類が多いため、ヘルシンキに何日滞在するか、どこへ行きたいかによって選びます。
☆彡 私はABゾーンの7-dayチケットを購入し、Cゾーンへ行く際と空港へ行く際は別途購入しました。
ヘルシンキ公共交通機関利用時の注意点
- バス・トラム・電車の運転手からは、基本的にチケットを購入できません。
- 券売機が減少しています。利用する場合は、設置場所を事前に把握しておくと安心。
- 車内は飲食禁止です。
- トラムや列車には改札がありませんが、抜き打ちのチケットチェックがあります。時間帯にもよるのでしょうが、私はかなりの確率で遭遇しました。提示できない場合は高額なペナルティが科されます。
- アプリでチケットを購入する場合は、スマホの充電とネット環境の確保を。オフラインでも画面表示できるか要確認。
- アプリ重視の傾向が高まり、事情は年々変化しています。渡航前に最新情報を確認しておきましょう。
- スマホで普通に大声で話している人がけっこういてびっくり。車内マナーの違いはカルチャーショックです。
基本の仕組みさえ理解してしまえば、ヘルシンキの公共交通は使いやすく、旅の強い味方になります。方向音痴の私でも、滞在中ちゃんと目的地にたどりつくことができましたよ。HSLアプリを日本でインストールして旅立ちましょう。

少しの予習と、ほんの少しの勇気があれば大丈夫。快適&安全にヘルシンキの街歩きを楽しんでください♪
Have a nice trip❢
