国内ひとり旅

幸福駅を訪ねて ~ 初夏の北海道・十勝 5泊6日の旅4日目

十勝旅行4日目。

この日も早起きをして、ホテルの部屋で簡単に朝食を済ませます。朝の爽やかな空気の中、帯広駅前の十勝バスターミナルへ向かい、路線バスに乗って最初の目的地・幸福駅へ出発しました。

バスに揺られること約30分。途中、車窓から旧・広尾線の愛国駅がちらりと見えました。

今回は車窓から眺めるだけでしたが、昔、私も「愛国から幸福ゆき」の切符を持っていたことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。誰かの北海道のお土産でもらったものだったかな。

愛国駅は、かつて国鉄広尾線の駅として利用されていました。1970年代には「愛国から幸福ゆき」の切符が縁起の良い切符として全国的なブームとなり、多くの人がこの地を訪れました。現在は駅舎やホームが保存され、幸福駅と並ぶ観光スポットとなっています。

幸福という名のバス停で降車。一つ手前のバス停で降りたほうが神社には近かったようですが、まずは15分ほど歩いて幸福神社へ向かいます。

想像していたよりも小さな小さな神社でしたが、これからの人生の幸せと健康を願って、静かにお参りしました。

そこから来た道を戻りつつ歩いていると、目的の幸福駅が見えてきました。

北海道らしい広々とした風景の中、青空の下に、オレンジ色の車両がよく映えます。鮮やかなオレンジ色とその景色にワクワク感が高まり、歩く足も早まります。

幸福駅は1987年の広尾線廃線により役目を終えましたが、現在は「幸福駅跡公園」として整備されています。駅舎やホーム、線路の一部が保存され、花壇や遊歩道、トイレ、駐車場も整備された、小さいながら気持ちのよい観光スポットです。ずっと昔からあったのではと思われる小さなお土産ものやさんもあります。

駅舎の中へ入ると、壁や天井いっぱいに貼られた「幸福ゆき」の記念切符が目に飛び込んできます。全国から訪れた人たちの願いや思い出が詰まった駅舎は、今も幸せを願う人々が訪れているのでしょうね。「幸福の鐘」を鳴らして、「これからも元気に旅ができますように」。

保存されている国鉄時代のディーゼルカーは車内に入ることができ、昔懐かしい座席や通路、運転席まで見学できます。まるで現役当時にタイムスリップしたような気分を味わうことができました。

決して大きな観光地ではありませんが、十勝の自然豊かな大地に立つ幸福駅。「幸福」という名前のとおり、訪れるだけで心温まる場所でした。

幸福駅をあとにし、次はいよいよ再訪を楽しみにしていたアートヴィレッジ中札内美術村へ向かいます。

Have a nice trip

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