
バリ島・ウブド滞在3日目の朝。楽しみにしていたのは、ウブド郊外に広がるテガラランの棚田と、その周辺の山や昔ながらの村を歩く早朝ウォーキングツアーです。
バリ島らしい美しい田園風景を見たい。そして、観光地だけではなく、地元の人々の暮らしが感じられる素朴な村も歩いてみたい。
そんな希望をかなえてくれたのが、日本語ガイドのスジャナさんによるプライベートツアーでした。
日本語ガイド・スジャナさんのプライベートツアー
今回お願いしたのは、YouTubeで紹介されていた日本語ガイドのスジャナさん。バリ島にはたくさんの現地ツアーがありますが、実際に利用した方の紹介があると、やはり安心感があります。申し込みから事前のやりとりまで日本語でできるのも、うれしいポイント。スジャナさんは日本への留学経験もあり、日本語がとても堪能です。


ウェブサイトにはさまざまなスジャナさんならではのオリジナルコースが紹介されていて、内容も詳しく説明されています。紹介されているコースから選ぶのはもちろん、自分の行きたい場所を組み合わせたオリジナルツアーをお願いすることもできます。バリ島の伝統楽器リンディックの演奏体験ができるコースもあります。👉 https://www.kadeksujana.com/kd01/index.html
人気のガイドさんなので、観光シーズンは予約が立て込むとのこと。希望の日程がある場合は、早めの予約がおすすめです。なお、支払いは現金のみでした。


今回私が選んだのは、テガラランの棚田と周辺の田んぼ、山、そして昔ながらの素朴な村を歩くコースです。かなり勾配のある道も含めて長い距離を歩くため、ある程度の体力が必要なツアー。昼間の暑さと観光客の多い時間帯を避けたかったので、早朝スタートをお願いしました。早朝出発には追加料金がかかりますが、涼しい時間帯に静かな風景を楽しめるのは大きな魅力です。
朝6時、ホテルを出発
当日の朝6時、ホテルの前まで車で迎えに来てくださいました。
テガララン方面までは車で約40分。車窓の景色を楽しみながら移動し、到着したところでいよいよウォーキングツアーのスタートです。まずは、ヤシの木があちこちに広がる田園地帯へ。


一面に田んぼが広がり、その間を用水路が流れています。水の流れる音を聞きながら、ゆっくりと歩き始めました。のどかなバリ島の朝。


観光客の知らない、昔ながらの素朴な村へ



田んぼの道を進んでいくと、昔ながらの素朴な村に入りました。村の中には、地元の人々が普段どおりに暮らす風景が広がっています。道ですれ違う村の人たちに、スジャナさんと一緒にバリ島の言葉で挨拶を交わします。なんとも心が和むひとときです。


あまりにも素朴で素敵な村だったので、スジャナさんに村の名前を尋ねてみました。すると、答えは「内緒」。観光客が増えすぎて、村本来の雰囲気が壊れてしまうことを避けるためなのだそうです。確かに、観光地として有名になれば便利になる一方で、静かな暮らしや昔ながらの風景が失われてしまうこともあります。この村の魅力を守りたいというスジャナさんの思いが伝わってきました。
山道を歩きながら、動植物との出会いを楽しむ
村を抜けると、今度は山道に入ります。上り下りのある道を歩きながら、スジャナさんが周囲の動植物について、一つひとつ説明してくださいました。ただ景色を眺めながら歩くだけでは気づかないような植物や生き物も、ガイドさんと一緒だと発見がいっぱいです。














途中では、かわいらしい子牛にも出会いました。そして、印象に残ったのが珍しい蝶々との出会いです。スジャナさんも初めて見る蝶々だったそうで、熱心に写真を撮っていらっしゃいました。普段からこのあたりを案内しているガイドさんでも初めて見る生き物がいるなんて。自然の中を歩く楽しさを、改めて感じた瞬間でした。


いよいよテガラランの棚田へ

山道を歩き続け、ついにテガラランの棚田に到着です。
テガラランは、バリ島ウブドの北側に位置する棚田の景勝地。斜面に沿って幾重にも連なる田んぼの風景で知られています。実際に目の前にすると、想像していた以上に広大な景色に圧倒されました。緑の濃淡が重なり合い、斜面に沿って続く棚田。その間を縫うように道が延びています。


まずは、田んぼの神様を祀る社にご挨拶。バリ島では、農業や自然と信仰が深く結びついています。こうした場所に立ち寄ることで、美しい景色の背景にある文化にも触れることができます。


棚田の向こう側には、観光地らしいホテルやカフェが並んでいました。新しいホテルも建設中のようで、これからさらに景色が変わっていくのかもしれません。
一方、私たちが歩いている棚田の中は、まだ人影もまばら。朝の澄んだ空気の中、静かな田んぼの間の道をひたすら歩きます。少し進むと、また違った角度から棚田が見えてくる。立つ場所が変わるたびに景色も変わり、歩いているからこそ楽しめる風景が次々と現れます。




写真で見たことのあるテガラランの棚田ですが、実際にその中を歩いてみると、眺めるだけではわからない広がりや奥行きを感じました。早朝に訪れたおかげで、観光客の多い時間帯とは違う、静かな棚田を楽しむことができました。

お祭り用の巨大な鬼の神輿に遭遇
棚田を満喫し、かなりの距離を歩いたところで、ようやく道路に出ました。
そこでスジャナさんから「少し待っていてくださいね」と言われ、私はその場でひと休み。スジャナさんはバイクタクシーに乗って、車を取りに行かれました。
待っている間に目に入ったのが、巨大な鬼の神輿が2台!お祭りで使われるものだそうですが、その姿はかなりリアルで、恐ろしい形相をしています。大人の私でも思わずびっくり。小さな子どもだったら、泣き出してしまいそうな迫力です。


棚田や田園風景だけでなく、こうしたバリ島の祭礼文化に触れられたのも、思いがけない体験でした。
やがてスジャナさんが車で戻ってきて、ウォーキングツアーは終了。車に乗り込み、ウブドの街へ戻ります。帰り道では、すでに道路の渋滞が始まっていました。
ホテルに到着したのは朝9時過ぎ。朝6時に出発して、約3時間の充実した早朝ツアーでした。
リンディック奏者としても活躍するカデナさん
ホテルに戻ってツアー料をお支払いして、スジャナさんとはここでお別れです。実はスジャナさん、ガイドとしてだけでなく、バリ島の伝統楽器リンディックの奏者としても活躍されています。この日は午後から再びテガララン方面に戻り、あるホテルでリンディックの演奏をされる予定とのこと。早朝からガイドのお仕事をされ、その後は演奏のお仕事へ。とても忙しい一日ですね。
バリ島の文化や自然を知り尽くしたスジャナさんだからこそ、今回のツアーでは単に有名な観光スポットを訪れるだけではなく、村の暮らしや動植物、伝統文化にも触れることができました。
早朝のテガラランを歩いて

お天気にも恵まれ、見たかった棚田の風景をたっぷり楽しむことができた今回の早朝ウォーキングツアー。美しい棚田はもちろん、観光客の少ない昔ながらの村、山道で出会った動植物、そしてバリ島ならではの文化。どれも印象に残る体験となりました。
特に、静かな村の中を歩き、地元の人たちと出会い、村の暮らしをほんの少し感じられたことが、私にとっては印象に残る体験でした。個人ではなかなか訪れにくい場所も、現地をよく知るガイドさんと一緒なら安心して歩けます。日本語で説明していただけるので、景色を見るだけではわからないことも知ることができました。
ただし、山道や坂道をかなり歩くので、体力に合わせた準備は必要です。歩きやすい靴を選び、早朝とはいえ帽子とサングラス、水分補給も忘れずに。
バリ島といえば、ビーチや寺院、カフェ巡りを思い浮かべる方も多いと思いますが、自然の中を歩きながら、昔ながらのバリ島に触れる旅もおすすめです。
ホテルでゆっくり過ごすことを目的にした今回のウブド滞在でしたが、こうした早朝のアクティビティを一つ取り入れたことで、旅にまた違った彩りが加わりました。
気持ちのよい朝の空気をたっぷり吸い込み、大満足でホテルに戻った私。さて、このあとは、ホテルでゆっくり朝食をいただき、のんびり過ごす時間です!
Have a nice trip❢
