
穂高養生園での楽しみのひとつが、森の中を歩くこと。敷地周辺にはいくつものお散歩コースがあり、滞在中は毎日のように自然の中へ出かけていました。
各部屋には、写真と地図付きのお散歩マップが用意されているので、初めて訪れる方でも安心。私も養生園に通い始めた頃は、その地図を片手に、ひとつずつコースを歩いていました。歩く時間や体力に合わせて選べるのも魅力です。
- プライベートリバーまで(片道約10分)
- 山道を通って「木と人カフェ」まで
- アダムの森コース
- 有明山神社から養生園の畑まで
- 原生林コース
- 遠くの養生園の畑まで(片道約1時間)
もちろん、決まったコースだけでなく、自分だけのお気に入りルートを見つける楽しみもあります。私はスタッフさんに教えていただいた道を少しアレンジして、大好きな「アダムの森」を巡るコースを1人歩いてみたことも。途中迷って、引き返したりも楽しみつつ。
朝のプログラムで訪れた「原生林コース」


今回ご紹介したいのは、その中でも今回特に印象に残った原生林コースです。
この日は、2泊3日のピラティスワークショップの朝プログラムとして、スタッフさんの案内で参加者の皆さんと一緒に歩きました。
まずは「木と人カフェ」まで歩き、そこから道路をさらに上へ。
お天気の良い日には、途中で雄大な北アルプスの山並みを望むことができます。

やがて右手に原生林へ続く道が現れ、清流沿いの山道へ。晴れていても地面には水が流れている場所があり、足元は少し滑りやすいので注意が必要です。早朝から渓流釣りを楽しむ人たちを見かけることもあり、静かな森に流れる川の音も心地よい。
裸足になって歩く森
しばらく歩くと、本格的な原生林の入口へ到着。ここまでは車でも来ることができ、小さな駐車スペースもあります。
ここからが、このコースならではの体験。みんなで靴を脱ぎ、裸足になって森の中へ入ります。木にはところどころ目印のリボンが結ばれているので、迷う心配はありません。あとは自由に森を楽しむ時間。
養生園で借りられるマットを敷いて寝転ぶ、川辺まで降りて水の流れに足を浸す、森をゆっくり歩く、などなど、思い思いの時間を過ごしました。


苔の柔らかさ、湿った土の感触、木の根や落ち葉を踏みしめる足裏の感覚。
森の中から湧き出る清水を手ですくって飲む。
寝転んで、木々の間の空を見上げる。
何かをするわけではないのに、心も身体も少しずつゆるんでいくようでした。
実は私は、普段は外を裸足で歩くのがあまり得意ではありません。少し勇気がいりました。でも、一歩踏み出すと、土のぬくもりや苔の柔らかさが心地よく、木々に包まれて歩く時間は、言葉では表せないほど気持ちがいいものでした。
以前、一人でこの原生林を歩いたこともありますが、人影の少ない森なので少し緊張した記憶があります。今回はスタッフさんと参加者の皆さんと一緒だったので、安心して森そのものを味わうことができました。
朝8時に養生園を出発し、戻ってきたのは約2時間後。たっぷり歩き、たっぷり深呼吸をして、森のエネルギーを全身で受け取った朝でした。そして、その後の養生園の朝ごはんがおいしかったことは、言うまでもありません。

森の中をただ歩く。それだけでこんなにも満たされる時間があるなんて。
Have a nice trip❢
